【コラム】人々の生活感が詰まったグアテマラ写真から見る日本との違い。命の距離、食べ物との距離。
今日は惣士郎さんのグアテマラ写真と合わせて、旅と食のコラムをお届けします。
わたし自身、20代は好奇心とある種の使命感にまかせて海外の国々に行ったのですが、中南米はまだ未踏の地。そんなわたしですが、惣士郎さんから届いた中南米を巡った時の写真を見ていると、胸がドキドキしてきます。
この高揚感はどこから来るのか。
わたしの場合、東南アジア諸国を巡ったときや、つい先日まで滞在していたフィリピンの空気感と重ね合わせて見ているところがあって、その時に感じた人々の活気や町の雰囲気、生活感。市場の香り・・・がよみがえってきて、その時感じた高揚感に重ねています。
あとは、好奇心。
トップの写真にあるように、街の一コマとっても感じる異国感は、まだ知らない世界への好奇心を駆り立ててくれます。
日本では絶対に見ないような色使いのカラフルな建物。おもちゃの様な乗り物。アルファベットの看板。どんな温度、湿度、光の強さ、空気の香り・・・その中で人々がどういう暮らしを送っているのか。このたった一コマから想像するのが楽しく、わくわくします。
あなたは写真から、何を感じますか?
雑然と並べられた市場の食堂。日本じゃちょっとあり得ないですよね。
でも、料理も人々も生き生きしていて、すごくおいしそうに感じます。
料理ひとつ注文するだけでも、見たこともないようないろんな料理を目の前に、店員さんとの会話が繰り広げられるのも楽しみのひとつ。
・ 何が使われてるんだろう。
・ どんな味がするんだろう。
・ どうやって作るんだろう。 etc...
写真を見てるだけでそのやりとりが繰り広げられている錯覚に陥る。すてきな写真。
日本では、衛生法だなんだかんだといって、みーんなプラスチック容器に入れられてラップでぐるぐる巻き。もしくはショーケースに入れられてたり。あ、お総菜屋さんは写真の状態に近いかな。日本では虫なんてもってのほか。もちろんクリーンで安全で、お腹なんて壊さないでしょう。すごく守られてる。食の安全が確保されてる。それは、すごくすばらしいこと。同時に、料理に色んな距離を感じます。写真と比べるといのちからの距離が遠くなってしまっている。そんな風に感じます。あくまで、わたし個人的に感じたことで、どちらがいいとか、悪いとかいうつもりはありません。
ただ単純に今日の写真を見ていて、命の距離、食べ物との距離というテーマが湧いてきたことだったんです。
そんな、命からの距離とお料理・食べることの関係について、惣士郎さんが語ってくださったおもしろい音声があるので、またまとまったらご紹介したいと思います。
今日も、ありがとうございました!